腸から異物が漏れる?!リーキーガット症候群(Leaky Gut Syndrome)について

リーキーガット症候群とは、腸の粘膜に小さな隙間(リーク=漏れ)ができることで、腸内の有害物質が血液中に漏れ出してしまう状態を指します。医学的には「腸管壁透過性亢進(Increased Intestinal Permeability)」と呼ばれ、近年、さまざまな慢性疾患や不調との関連性が注目されています。

通常、腸の粘膜は栄養素を吸収しながら、有害物質(未消化の食物、細菌、毒素など)が体内に入るのを防ぐバリア機能を持っています。しかし、腸のバリアが壊れるとこれらの有害物質が血液に侵入し、炎症反応や免疫異常を引き起こします。

リーキーガット症候群の原因

リーキーガット症候群は、以下のような要因によって引き起こされることがあります。

・不健康な食生活:加工食品、過剰な糖分、食品添加物、トランス脂肪酸の摂取、グルテン(小麦タンパク質)の過剰摂取

・腸内細菌の乱れ(腸内フローラの異常):善玉菌の減少、悪玉菌の増殖

・ストレス:自律神経の乱れにより腸の働きが低下

・薬剤の使用:抗生物質、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)、ステロイド薬

・アルコールや喫煙:腸粘膜へのダメージ

リーキーガット症候群の主な症状

腸のバリア機能が低下すると、全身にさまざまな不調を引き起こす可能性があります。

✅ 消化器症状

慢性的な腹痛、ガス、膨満感、下痢、便秘、消化不良

✅ 免疫系の異常

アレルギー(花粉症、アトピー性皮膚炎、喘息)

自己免疫疾患(リウマチ、甲状腺疾患)

✅ 全身の不調

慢性疲労、頭痛、めまい、睡眠障害、集中力低下、うつ症状

✅ 皮膚トラブル

湿疹、肌荒れ、にきび、かゆみ

リーキーガット症候群の検査方法

ネムクリニックでは、以下のような方法で腸の状態を評価します。

腸内フローラ検査:腸内細菌のバランスを確認

詳細はこちらをご確認ください。

アレルギー検査:食物過敏症や遅延型アレルギーの有無を調べる

リーキーガット症候群の改善方法

食生活の見直し

・腸に優しい食品を摂取:発酵食品(ヨーグルト、納豆)、食物繊維、オメガ3脂肪酸

・腸を傷つける食品を避ける:加工食品、砂糖、グルテン、アルコール

・乳酸菌・プロバイオティクスの摂取:善玉菌を補い、腸内環境を改善

 乳酸菌LP284は特に免疫調整作用が高く、リーキーガット改善に有効

・ストレス管理:睡眠の質を高め、適度な運動を取り入れる、マインドフルネスや瞑想でリラックス

・必要に応じたサプリメント

当クリニックでは、乳酸菌LP284配合サプリメントを活用した腸活サポートを提供しております。気になる症状がある方は、ぜひご相談ください。