発熱で皮膚が痛いのはなぜ?考えられる原因と受診すべき症状を解説

発熱

熱があって皮膚が痛いと感じることはないでしょうか。

触れると痛い、衣服が擦れるだけで痛い、ピリピリする感覚があるなど、様々な痛みの現れ方があります。

インフルエンザなどの感染症による知覚過敏であれば通常数日で改善しますが、帯状疱疹や皮膚感染症の可能性もあります。

帯状疱疹は早期治療が重要であり、皮膚感染症も抗生物質による治療が必要です。

発熱で皮膚が痛いという症状の原因と、医療機関を受診すべきタイミングを理解しておくことが大切とされています。

発熱で皮膚が痛くなる主な原因とは?

発熱で皮膚が痛くなる主な原因は、インフルエンザなどによる知覚過敏、帯状疱疹、皮膚感染症、発疹を伴う疾患などです。

インフルエンザなどによる知覚過敏

インフルエンザや高熱を伴う感染症では、皮膚の知覚過敏が起こることがあります。

高熱時に、皮膚が敏感になり、軽く触れただけでも痛みを感じることがあります。衣服が擦れるだけで痛い、髪の毛が触れるだけで不快など、通常では感じないような刺激にも反応します。

これは、感染症により産生されるサイトカインという炎症物質が、神経を過敏にすることで起こるとされています。通常、発熱が治まれば数日で改善します。

帯状疱疹

帯状疱疹は、水痘・帯状疱疹ウイルスの再活性化により起こる疾患です。

片側の身体の一部に、ピリピリ、チクチク、焼けるような痛みが現れます。初期には発疹がなく、痛みだけが先行することが多いとされています。数日後に、痛みのある部位に赤い発疹や水ぶくれが帯状に現れます。

発熱を伴うこともあります。早期の抗ウイルス薬治療が重要であり、発症後72時間以内の治療開始が推奨されます。

皮膚感染症

皮膚の細菌感染症も、発熱と皮膚の痛みを引き起こします。

蜂窩織炎は、皮膚の深い層に細菌が感染する疾患です。赤み、腫れ、熱感、痛みを伴います。触ると痛く、押すとさらに痛みます。

丹毒は、皮膚のやや浅い層の感染症で、境界がはっきりした赤み、腫れ、痛みが特徴です。

これらは抗生物質による治療が必要です。

発疹を伴う疾患

発疹を伴う疾患でも、皮膚の痛みが起こることがあります。

麻疹、風疹、水痘、溶連菌感染症、川崎病(小児)などでは、発疹と共に皮膚の痛みや違和感を伴うことがあります。

薬疹(薬によるアレルギー反応)でも、発熱と発疹、皮膚の痛みが起こることがあります。

その他の原因

その他にも、皮膚の痛みを引き起こす原因があります。

日焼けや火傷の後に感染を起こした場合、虫刺されの後に感染を起こした場合、自己免疫疾患の一部などでも、発熱と皮膚の痛みが起こることがあります。

稀ですが、壊死性筋膜炎という重篤な感染症では、激しい皮膚の痛みと急速に広がる赤みや腫れが特徴です。

症状の見分け方

皮膚の痛みの原因を見分けるためのポイントがあります。

痛みの範囲(全身か、局所か、片側か)、痛みの性質(ピリピリ、チクチク、ズキズキ、触れると痛い)、発疹の有無(いつ出たか、どのようなパターンか)、赤みや腫れの有無、熱感があるか、他にどのような症状があるかなどです。

これらの情報により、インフルエンザによる知覚過敏なのか、帯状疱疹なのか、皮膚感染症なのかを判断する手がかりになります。

このように、発熱で皮膚が痛くなる主な原因は、インフルエンザなどによる知覚過敏、帯状疱疹、蜂窩織炎や丹毒などの皮膚感染症、発疹を伴う疾患などであり、症状の見分けが重要とされています。

続いて、インフルエンザなど感染症による皮膚の痛みについて見ていきましょう。

インフルエンザなど感染症による皮膚の痛み

インフルエンザなど感染症による皮膚の痛みは、全身の知覚過敏で触れると痛く、通常は数日で改善します。

全身の知覚過敏

インフルエンザや高熱を伴う感染症では、全身の皮膚が敏感になります。

皮膚の神経が過敏になり、普段は感じないような軽い刺激にも反応します。この状態を知覚過敏と呼びます。

全身的に起こることが多く、特定の部位だけでなく、身体全体の皮膚が敏感になります。局所的な痛みではなく、広範囲に及ぶことが特徴です。

筋肉痛との違い

皮膚の痛みは、筋肉痛とは異なる性質の痛みです。

筋肉痛は、筋肉の奥の方が痛む、押すと痛む、動かすと痛むという特徴があります。一方、皮膚の知覚過敏は、皮膚の表面が痛む、軽く触れるだけで痛むという特徴があります。

ただし、インフルエンザでは、筋肉痛と皮膚の知覚過敏の両方が同時に起こることもあります。「身体中が痛い」と感じるのは、これらの複合的な症状です。

触れると痛い、衣服が擦れると痛い

知覚過敏の具体的な症状として、以下のようなものがあります。

軽く触れるだけで痛みを感じる、衣服が肌に触れるだけで痛い、布団や毛布が身体に触れると不快、髪の毛が皮膚に触れるだけで痛い、シャワーのお湯が当たると痛いなどです。

日常生活の中で、通常は何とも感じない刺激が、苦痛に感じられます。着替えや入浴が辛くなることもあります。

皮膚表面の痛み

知覚過敏による痛みは、皮膚の表面の痛みです。

「皮膚がヒリヒリする」「ピリピリする」「焼けるような感じがする」などと表現されることがあります。表面的な痛みであり、深い部分の痛みではありません。

赤みや腫れなど、目に見える皮膚の変化は通常ありません。見た目は正常なのに、痛みを感じるという状態です。

サイトカインによる影響

知覚過敏が起こるメカニズムには、サイトカインという炎症物質が関与しています。

感染症と闘うために、身体は免疫システムを活性化させます。その過程で、サイトカインという物質が産生されます。サイトカインは、発熱や筋肉痛を引き起こすだけでなく、神経を過敏にする作用もあります。

これにより、皮膚の知覚神経が過敏になり、軽い刺激にも強く反応するようになります。

通常は数日で改善

インフルエンザなどによる知覚過敏は、通常は数日で改善します。

発熱が治まり、感染症が回復するにつれて、サイトカインの産生も減少します。それに伴い、知覚過敏も徐々に改善します。

通常、発熱が下がってから1〜3日程度で、皮膚の痛みも軽減します。完全に正常に戻るまでには、数日から1週間程度かかることもあります。

1週間以上経っても皮膚の痛みが改善しない場合は、他の原因を考慮する必要があります。

このように、インフルエンザなど感染症による皮膚の痛みは、全身の知覚過敏で触れると痛く、衣服が擦れると痛く、サイトカインの影響で起こり、通常は数日で改善するとされています。

次に、帯状疱疹による皮膚の痛みについて説明いたします。

帯状疱疹による皮膚の痛み

帯状疱疹による皮膚の痛みは、片側性の帯状のピリピリした痛みが特徴で、早期抗ウイルス薬治療が重要です。

帯状疱疹とは

帯状疱疹は、水痘・帯状疱疹ウイルスの再活性化により起こる疾患です。

子供の頃に水痘(水ぼうそう)にかかった後、ウイルスは身体の神経節に潜伏しています。加齢、ストレス、疲労、免疫力の低下などにより、ウイルスが再活性化し、帯状疱疹を発症します。

50歳以上の方に多く見られますが、若い方でも発症することがあります。過労やストレスにより免疫力が低下している時に起こりやすいとされています。

ピリピリ、チクチクした痛み

帯状疱疹の痛みは、特徴的な性質があります。

ピリピリする、チクチクする、電気が走るような感じ、焼けるような痛み、刺すような痛みなどと表現されます。神経痛特有の痛みです。

痛みの程度は個人差がありますが、非常に強い痛みを感じる方もいます。夜眠れないほどの痛みになることもあります。

片側性の帯状の痛み

帯状疱疹の痛みの分布には、特徴的なパターンがあります。

身体の片側だけに起こることが最も重要な特徴です。左右のどちらか一方だけに症状が現れます。背中やお腹の場合、身体の中心線(背骨や正中線)を越えることはありません。

帯状に痛みが広がります。肋骨に沿って帯状に痛む、腰の片側に帯状に痛む、顔の片側に痛むなどです。神経の走行に沿って痛みが広がるためです。

発疹が出る前から痛む

帯状疱疹の診断を難しくする要因の一つは、発疹が出る前から痛みが始まることです。

痛みだけが先行し、3〜7日後に発疹が出現することが多いとされています。痛みだけの段階では、診断が困難なことがあります。

「片側の皮膚が痛い」という症状がある場合は、帯状疱疹の初期段階である可能性を考慮する必要があります。数日後に発疹が出ないか、注意深く観察することが重要です。

水ぶくれの出現

痛みの後、数日経つと、発疹が出現します。

最初は赤い斑点が現れ、その後水ぶくれ(水疱)になります。水ぶくれが帯状に並んで現れることが特徴です。水ぶくれは、数日〜1週間程度でかさぶたになります。

発疹が出現することで、帯状疱疹の診断が確定します。ただし、発疹が出る前の早期段階で治療を開始する方が、効果が高いとされています。

早期抗ウイルス薬治療の重要性

帯状疱疹の治療では、早期の抗ウイルス薬投与が非常に重要です。

発症後72時間以内(できれば48時間以内)に抗ウイルス薬の投与を開始することが推奨されます。早期治療により、皮疹の拡大を抑え、痛みを軽減し、合併症を予防できます。

治療が遅れると、帯状疱疹後神経痛(発疹が治った後も痛みが続く状態)を起こすリスクが高まります。帯状疱疹後神経痛は、数ヶ月から数年続くこともあり、生活の質を著しく低下させます。

片側性の皮膚の痛みがある場合は、早めに医療機関を受診することが重要です。

このように、帯状疱疹による皮膚の痛みは、片側性の帯状のピリピリ・チクチクした痛みが特徴で、発疹が出る前から痛み、水ぶくれが出現し、発症後72時間以内の早期抗ウイルス薬治療が重要とされています。

続いて、皮膚感染症による痛みについて見ていきましょう。

皮膚感染症による痛み

皮膚感染症による痛みは、局所的な赤み・腫れ・熱感を伴う強い痛みで、抗生物質治療が必要です。

蜂窩織炎の特徴

蜂窩織炎は、皮膚の深い層(真皮から皮下組織)に細菌が感染する疾患です。

主に足や手に起こることが多いとされています。小さな傷、虫刺され、水虫などから細菌が侵入し、感染が広がります。糖尿病のある方、免疫力が低下している方、高齢者では特に起こりやすいです。

38度以上の発熱を伴うことが多く、悪寒や震えを伴うこともあります。局所的な症状と全身症状の両方が現れます。

丹毒

丹毒は、皮膚のやや浅い層の感染症で、蜂窩織炎と似ていますが、いくつかの違いがあります。

境界がはっきりした赤み、やや盛り上がった赤み、触ると熱い(熱感)などが特徴です。顔や足に起こることが多いとされています。

溶連菌が原因となることが多く、発熱を伴います。抗生物質による治療が必要です。

赤み、腫れ、熱感を伴う

皮膚感染症では、目に見える皮膚の変化があることが重要な特徴です。

赤みは、感染部位が赤くなります。鮮やかな赤色から、暗い赤色まで様々です。赤みは徐々に広がっていきます。

腫れは、感染部位が腫れて盛り上がります。むくんだような感じになります。

熱感は、触ると周囲より明らかに熱いです。炎症により局所の温度が上昇しています。

これらの症状は、細菌感染による炎症反応です。

局所的な強い痛み

皮膚感染症では、局所的な強い痛みがあります。

感染部位を触ると痛い、押すとさらに痛い、じっとしていても痛い(自発痛)、ズキズキと脈打つような痛みなどです。

痛みの程度は、感染の重症度により異なりますが、多くの場合、かなり強い痛みです。歩けないほどの痛み(足の場合)、物を持てないほどの痛み(手の場合)になることもあります。

抗生物質治療の必要性

皮膚感染症は、細菌による感染症であるため、抗生物質による治療が必須です。

軽症の場合は、経口抗生物質を1〜2週間程度服用します。重症の場合や、経口摂取が困難な場合は、入院して点滴で抗生物質を投与します。

治療を開始すると、通常24〜48時間以内に症状が改善し始めます。発熱が下がり、赤みや腫れが軽減します。ただし、完全に治癒するまでには、1〜2週間程度かかることが多いとされています。

重症化すると壊死性筋膜炎のリスク

皮膚感染症が重症化すると、壊死性筋膜炎という非常に危険な状態になることがあります。

壊死性筋膜炎は、急速に進行する重篤な感染症で、筋膜や皮下組織が壊死します。激しい痛み、急速に広がる赤みや腫れ、皮膚の色の変化(紫色、黒色)、水ぶくれ、高熱、ショック状態などが特徴です。

命に関わる緊急事態であり、緊急手術と集中治療が必要です。数時間で急速に悪化することがあるため、皮膚感染症の症状が急速に悪化している場合は、すぐに救急受診が必要です。

このように、皮膚感染症による痛みは、蜂窩織炎や丹毒などがあり、局所的な赤み・腫れ・熱感を伴う強い痛みで、抗生物質による治療が必須であり、重症化すると壊死性筋膜炎のリスクがあるとされています。

次に、発疹を伴う場合の原因について説明いたします。

発疹を伴う場合の原因

発疹を伴う場合の原因として、麻疹・風疹・水痘、溶連菌感染症、川崎病、アレルギー性発疹、薬疹などがあります。

麻疹、風疹、水痘

ウイルス性の発疹性疾患でも、皮膚の痛みや違和感を伴うことがあります。

麻疹(はしか)は、高熱と共に、顔から全身に赤い発疹が広がります。発疹部位に痛みやかゆみを感じることがあります。

風疹は、淡いピンク色の発疹が全身に出ます。通常は軽症ですが、発疹部位に軽い違和感を感じることがあります。

水痘(水ぼうそう)は、赤い斑点から水ぶくれになる発疹が全身に出ます。水ぶくれは痒みを伴いますが、痛みを感じることもあります。

溶連菌感染症

溶連菌(A群β溶血性レンサ球菌)感染症では、発疹と皮膚の違和感を伴うことがあります。

38度以上の発熱、のどの強い痛み、イチゴ舌(舌が赤くブツブツする)、全身に細かい赤い発疹(猩紅熱)などの症状があります。

発疹は、首、胸、お腹、手足に出ます。発疹部位に、ザラザラした感じや、軽い痛みを感じることがあります。抗生物質による治療が必要です。

川崎病

川崎病は、主に乳幼児に発症する原因不明の疾患です。

5日以上続く発熱、両側の目の充血、唇や舌の赤み、発疹、手足の腫れと赤み、首のリンパ節の腫れなどが主な症状です。

発疹は、全身に出ることが多く、様々なパターンがあります。発疹部位に痛みを感じることもあります。心臓の冠動脈に合併症を起こすリスクがあるため、早期の診断と治療が重要です。

アレルギー性発疹

アレルギー反応による発疹でも、皮膚の痛みを伴うことがあります。

食物アレルギー、薬剤アレルギー、接触性皮膚炎などにより、発疹が出ることがあります。発疹は通常、かゆみを伴いますが、痛みや灼熱感を感じることもあります。

蕁麻疹は、赤く盛り上がった発疹が出ます。通常は数時間で消えますが、繰り返すこともあります。かゆみが主な症状ですが、ヒリヒリする感じや痛みを感じることもあります。

薬疹

薬疹は、薬によるアレルギー反応で起こる発疹です。

抗生物質、解熱鎮痛剤、抗けいれん薬など、様々な薬で起こる可能性があります。薬を開始してから数日〜数週間後に発疹が出ることが多いとされています。

軽症の薬疹は、全身に赤い斑点が出る程度ですが、重症の薬疹(スティーブンス・ジョンソン症候群、中毒性表皮壊死症など)では、発熱、全身の発疹、粘膜のただれ、水ぶくれ、激しい皮膚の痛みなどが起こります。

重症薬疹は、命に関わることがあるため、緊急の対応が必要です。

発疹のパターンと特徴

発疹のパターンや特徴により、原因を推測することができます。

発疹が出た部位(顔から始まったか、全身か、特定の部位か)、発疹の色(赤、ピンク、紫)、発疹の形(斑点、水ぶくれ、盛り上がり)、発疹が出た時期(発熱と同時か、数日後か)、他の症状(かゆみか痛みか)などです。

これらの情報を医師に伝えることで、診断の手がかりになります。

このように、発疹を伴う場合の原因として、麻疹・風疹・水痘などのウイルス性疾患、溶連菌感染症、川崎病、アレルギー性発疹、薬疹などがあり、発疹のパターンや特徴が診断の手がかりになるとされています。

最後に、医療機関を受診すべきタイミングについて説明いたします。

医療機関を受診すべきタイミング

医療機関を受診すべきなのは、片側性の皮膚の痛みがある場合、皮膚の赤み・腫れ・熱感がある場合、発疹が広がっている場合などです。

すぐに受診が必要な症状

以下のような症状がある場合は、すぐに医療機関を受診する、または救急車を呼ぶことが推奨されます。

激しい皮膚の痛みと急速に広がる赤みや腫れ(壊死性筋膜炎の可能性)、皮膚の色が紫色や黒色に変化している、意識障害やショック状態、呼吸困難、広範囲の水ぶくれなどです。

これらの症状は、重篤な感染症や重症薬疹の可能性を示唆しており、緊急の対応が必要です。

帯状疱疹が疑われる場合

片側性の皮膚の痛みがある場合は、帯状疱疹の可能性を考え、早めに受診することが重要です。

身体の片側だけに、ピリピリ、チクチクした痛みがある、帯状に痛みが広がっている、まだ発疹は出ていないが痛みだけがあるなどの症状です。

帯状疱疹は、発症後72時間以内(できれば48時間以内)の治療開始が推奨されます。発疹が出る前の痛みだけの段階でも、帯状疱疹を疑った場合は受診することが推奨されます。

皮膚の赤み・腫れ・熱感がある

発熱と共に、局所的な皮膚の赤み、腫れ、熱感がある場合は、皮膚感染症の可能性が高く、受診が必要です。

赤みや腫れが急速に広がっている、触ると非常に痛い、歩けない(足の場合)、物を持てない(手の場合)などの症状があれば、早めの受診が推奨されます。

抗生物質による治療が必要であり、治療が遅れると重症化するリスクがあります。

発疹が広がっている

発熱と共に発疹が出て、それが広がっている場合は、受診が推奨されます。

発疹が全身に広がっている、水ぶくれが多数出ている、粘膜(口の中、目など)にもただれがある、激しい痛みやかゆみを伴うなどの症状です。

麻疹、水痘、溶連菌感染症、川崎病、重症薬疹などの可能性があり、診断と治療が必要です。

子供の症状

子供の場合は、特に注意深い観察と早めの受診が推奨されます。

5日以上続く発熱と発疹(川崎病の可能性)、元気がない、水分が取れない、ぐったりしている、呼吸が苦しそうなどの症状があれば、速やかな受診が必要です。

子供は、大人よりも症状の進行が速いことがあるため、様子がおかしいと感じたら、早めに受診することが大切です。

自宅での観察ポイント

医療機関を受診するまでの間、または様子を見る場合は、以下の点を観察します。

皮膚の痛みの部位と範囲(広がっているか)、痛みの性質(ピリピリか、ズキズキか)、発疹の有無と変化、赤みや腫れの有無と変化、体温の推移、他の症状の有無などです。

症状が悪化する場合、新たな症状が出現する場合は、速やかに受診することが必要です。インフルエンザなどによる知覚過敏であれば、数日で改善する傾向がありますが、帯状疱疹や皮膚感染症では、治療しないと悪化します。

このように、医療機関を受診すべきなのは、片側性の皮膚の痛みがある場合(帯状疱疹の可能性)、皮膚の赤み・腫れ・熱感がある場合(皮膚感染症の可能性)、発疹が広がっている場合、子供で5日以上続く発熱と発疹がある場合などであり、症状を観察しながら適切なタイミングで受診することが重要とされています。


※本記事の内容は一般的な情報提供を目的としており、個別の診断や治療に代わるものではありません。症状や治療に関するご相談は、医療機関にご相談ください。

監修医師

理事長・院長
今村 英利
Imamura Eli

略歴

2014年10月神戸大学博士課程入学
2019年3月博士課程卒業医師免許取得
2019年4月赤穂市民病院
2021年4月亀田総合病院
2022年1月新宿アイランド内科クリニック院長
2023年2月いずみホームケアクリニック