発熱で首の痛みが起こる原因は?危険なサインと受診の必要性について

発熱

発熱と首の痛みが同時に起こったという経験をされたことはないでしょうか。

この2つの症状が一緒に現れる場合、扁桃炎のような比較的軽い疾患から、髄膜炎のような緊急を要する疾患まで、様々な原因が考えられます。

特に、首が前に曲げられない、激しい頭痛を伴うなどの症状がある場合は注意が必要です。

発熱と首の痛みの組み合わせは、身体からの重要なサインである可能性があります。

発熱と首の痛みが同時に起こる原因と、どのような場合に緊急受診が必要かを理解しておくことが大切とされています。

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発熱と首の痛みが同時に起こる主な原因は?

発熱と首の痛みが同時に起こる主な原因は、髄膜炎、扁桃炎・咽頭炎、リンパ節炎、インフルエンザなどの感染症です。

髄膜炎の可能性

髄膜炎は、脳や脊髄を覆っている髄膜に炎症が起こる疾患で、最も注意すべき原因の一つです。

発熱、激しい頭痛、嘔吐、そして項部硬直(首が硬くなって前に曲げられない)が特徴的な症状です。意識障害やけいれんを伴うこともあります。

髄膜炎は、細菌性とウイルス性があり、特に細菌性髄膜炎は命に関わる緊急事態です。速やかな治療が必要であり、治療が遅れると重篤な後遺症を残す可能性があります。

扁桃炎・咽頭炎

扁桃炎や咽頭炎は、発熱と首の痛みを引き起こす最も一般的な原因の一つです。

のどの痛みが強く、発熱を伴います。首の痛みは、のどの炎症によるものと、リンパ節の腫れによるものの両方があります。扁桃が赤く腫れ、白い膿が付着することもあります。

溶連菌(A群β溶血性レンサ球菌)による扁桃炎では、抗生物質による治療が必要です。治療しないと、リウマチ熱や腎炎などの合併症を起こす可能性があります。

リンパ節炎

感染症により、首のリンパ節が腫れて痛みを引き起こすことがあります。

風邪、扁桃炎、歯の感染症などにより、首のリンパ節が反応して腫れます。触ると痛みがあり、しこりのように触れます。片側だけが腫れることもあれば、両側が腫れることもあります。

リンパ節の腫れは、通常は感染症が治癒すると自然に消失します。ただし、長期間腫れが続く場合や、急速に大きくなる場合は、他の疾患の可能性も考慮する必要があります。

インフルエンザなど感染症

インフルエンザや新型コロナウイルス感染症などの全身性感染症でも、発熱と首の痛みが起こることがあります。

インフルエンザでは、全身の筋肉痛や関節痛が強く、首の筋肉も痛むことがあります。また、リンパ節の腫れを伴うこともあります。

新型コロナウイルス感染症でも、発熱、のどの痛み、首のリンパ節の腫れなどが見られることがあります。

筋肉痛による首の痛み

発熱時の全身の筋肉痛の一部として、首の筋肉が痛むことがあります。

インフルエンザなどの感染症では、サイトカインという炎症物質が産生され、筋肉痛を引き起こします。首の筋肉も影響を受け、痛みやこわばりを感じることがあります。

この場合の首の痛みは、項部硬直とは異なり、ある程度は首を動かすことができます。

原因の見分け方

発熱と首の痛みの原因を見分けるためには、以下のポイントが重要です。

首が前に曲げられるか(項部硬直の有無)、のどの痛みがあるか、首にしこり(リンパ節の腫れ)があるか、頭痛の程度、意識ははっきりしているか、他にどのような症状があるかなどです。

項部硬直がある場合は、髄膜炎の可能性が高く、緊急性が非常に高いとされています。

このように、発熱と首の痛みが同時に起こる主な原因は、髄膜炎、扁桃炎・咽頭炎、リンパ節炎、インフルエンザなどの感染症であり、原因の見分けが重要とされています。

続いて、髄膜炎による発熱と首の痛みについて見ていきましょう。

髄膜炎による発熱と首の痛み

髄膜炎による発熱と首の痛みは、項部硬直、激しい頭痛、嘔吐を伴い、細菌性髄膜炎は緊急性が非常に高い疾患です。

髄膜炎とは

髄膜炎は、脳や脊髄を覆っている髄膜に炎症が起こる疾患です。細菌性、ウイルス性、真菌性などがあります。

細菌性髄膜炎は、肺炎球菌、髄膜炎菌、インフルエンザ菌(Hibワクチンの対象)などの細菌が原因です。非常に危険で、治療が遅れると死亡率が高く、後遺症(難聴、麻痺、知的障害など)を残す可能性があります。

ウイルス性髄膜炎は、エンテロウイルス、ヘルペスウイルスなどが原因で、細菌性よりは予後が良いことが多いとされています。ただし、ヘルペス脳炎は重篤です。

項部硬直の特徴

項部硬直(こうぶこうちょく)は、髄膜炎の特徴的な症状です。

首の後ろの筋肉が硬くなり、首を前に曲げることができない状態です。仰向けに寝た状態で、頭を持ち上げようとしても、首が硬くて曲がりません。あごを胸につけることができません。

項部硬直は、髄膜の炎症により、首を曲げると痛みが生じるために起こります。単なる筋肉痛とは異なり、強い抵抗感があり、ほとんど曲げることができません。

その他の症状

髄膜炎では、項部硬直に加えて、以下のような症状を伴います。

高熱(38度以上、多くは39度以上)、激しい頭痛(今まで経験したことのないような頭痛)、嘔吐(頭痛に伴う)、意識障害(呼びかけに反応しない、もうろうとしている)、けいれん、光線過敏(光をまぶしく感じる)などです。

乳幼児では、大泉門(頭頂部の柔らかい部分)が膨隆する、不機嫌、哺乳不良、ぐったりしているなどの症状が見られます。

細菌性とウイルス性の違い

細菌性髄膜炎とウイルス性髄膜炎には、いくつかの違いがあります。

細菌性髄膜炎は、症状が急激に進行し、非常に重篤です。高熱、激しい頭痛、意識障害、けいれんなどが顕著です。皮膚に点状出血や紫斑が出ることもあります(髄膜炎菌性髄膜炎)。緊急の抗生物質投与が必要です。

ウイルス性髄膜炎は、比較的症状が軽いことが多いとされています。発熱、頭痛、項部硬直はありますが、意識障害は少ないことが多いです。特異的な治療はなく、対症療法が中心です。

ただし、症状だけでは区別が難しいため、髄膜炎が疑われる場合は、腰椎穿刺(髄液検査)により診断します。

緊急性の高さ

細菌性髄膜炎は、医療の緊急事態です。

治療が数時間遅れるだけで、予後が大きく変わります。死亡率は10〜30%とされており、生存した場合でも、難聴、脳障害、麻痺などの後遺症を残す可能性があります。

特に、乳幼児や高齢者、免疫不全の方では、重症化しやすいとされています。

すぐに受診すべき理由

髄膜炎が疑われる症状(発熱、首の痛み、項部硬直、激しい頭痛、嘔吐など)がある場合は、すぐに医療機関を受診する、または救急車を呼ぶことが必要です。

早期の抗生物質投与により、死亡率と後遺症のリスクを大幅に減らすことができます。一刻を争う状態であるため、夜間や休日でも、速やかに救急外来を受診することが推奨されます。

このように、髄膜炎による発熱と首の痛みは、項部硬直、激しい頭痛、嘔吐、意識障害を伴い、細菌性髄膜炎は緊急性が非常に高く、速やかな受診が必要とされています。

次に、扁桃炎・咽頭炎による発熱と首の痛みについて説明いたします。

扁桃炎・咽頭炎による発熱と首の痛み

扁桃炎・咽頭炎による発熱と首の痛みは、のどの強い痛みとリンパ節の腫れが特徴であり、溶連菌感染症では抗生物質治療が必要です。

扁桃炎の症状

扁桃炎は、のどの奥にある扁桃腺に炎症が起こる疾患です。

38度以上の発熱、のどの強い痛み(唾を飲み込むのも辛い)、扁桃の赤みや腫れ、扁桃に白い膿が付着する、首のリンパ節の腫れと痛みなどの症状があります。

ウイルス性と細菌性があり、溶連菌による細菌性扁桃炎では、抗生物質による治療が必要です。

のどの痛みと首の痛みの関係

扁桃炎や咽頭炎では、のどの痛みと首の痛みの両方が現れることがあります。

のどの炎症自体により、首の前面や側面に痛みを感じることがあります。また、炎症により首のリンパ節が腫れ、リンパ節自体が痛んだり、触ると痛かったりします。

のどの痛みが強いため、首を動かすことで痛みが増すこともあります。ただし、項部硬直とは異なり、ある程度は首を動かすことができます。

溶連菌感染症の特徴

溶連菌(A群β溶血性レンサ球菌)による扁桃炎は、特に注意が必要です。

38度以上の発熱、のどの強い痛み、扁桃に白い膿が付着、舌がイチゴのように赤くなる(イチゴ舌)、首のリンパ節の腫れ、全身に赤い発疹が出ることもあるなどの症状があります。

溶連菌感染症は、抗生物質(ペニシリン系など)による治療が必要です。治療しないと、リウマチ熱、急性糸球体腎炎などの合併症を起こす可能性があります。

リンパ節の腫れ

扁桃炎や咽頭炎では、首のリンパ節が腫れることが多いとされています。

あごの下、首の側面、耳の下などのリンパ節が腫れます。触るとしこりのように触れ、痛みがあります。大きさは、小豆大から親指大程度まで様々です。

リンパ節の腫れは、身体の免疫反応の一部であり、感染症に対して身体が闘っている証拠です。通常、感染症が治癒すると、リンパ節の腫れも徐々に小さくなります。

治療の必要性

扁桃炎や咽頭炎の治療は、原因によって異なります。

ウイルス性の場合は、特異的な治療はなく、対症療法(解熱鎮痛剤、うがいなど)が中心です。十分な休養と水分補給が重要です。

細菌性、特に溶連菌感染症の場合は、抗生物質による治療が必要です。医師の指示通りに最後まで抗生物質を服用することが大切です。

抗生物質の重要性

溶連菌感染症では、抗生物質を適切に使用することが非常に重要です。

通常、ペニシリン系抗生物質を10日間程度服用します。症状が改善しても、処方された日数分をすべて服用することが必要です。途中でやめると、再発したり、合併症を起こしたりする可能性があります。

抗生物質を服用し始めて24〜48時間後には、熱が下がり、のどの痛みも軽減することが多いとされています。

このように、扁桃炎・咽頭炎による発熱と首の痛みは、のどの強い痛み、扁桃の腫れ、リンパ節の腫れが特徴であり、溶連菌感染症では抗生物質治療が必要とされています。

続いて、リンパ節炎による首の腫れと痛みについて見ていきましょう。

リンパ節炎による首の腫れと痛み

リンパ節炎による首の腫れと痛みは、感染症への免疫反応によるものであり、触ると痛いしこりとして触れ、通常は自然に改善します。

リンパ節の役割

リンパ節は、全身に分布するリンパ系の一部で、免疫システムにおいて重要な役割を果たします。

リンパ節には、白血球の一種であるリンパ球が多数存在し、細菌やウイルスなどの病原体を捕らえて排除します。感染症が起こると、リンパ節は活発に働き、腫れることがあります。

首には多数のリンパ節があり、頭部や首の感染症に対して反応しやすいとされています。

感染症によるリンパ節の腫れ

風邪、扁桃炎、歯の感染症、中耳炎など、様々な感染症により、首のリンパ節が腫れます。

感染症が起こると、病原体や炎症物質がリンパ管を通ってリンパ節に運ばれます。リンパ節では、リンパ球が増殖して病原体と闘うため、リンパ節が腫れます。

リンパ節の腫れは、身体が感染症と闘っている正常な反応です。通常、感染症が治癒すると、リンパ節の腫れも徐々に小さくなります。

触れると痛い腫れ

感染症によるリンパ節の腫れは、触ると痛みがあることが特徴です。

あごの下、首の側面、耳の下などに、しこりのように触れます。大きさは、小豆大から親指大程度まで様々です。押すと痛みがあり、時には自発痛(触らなくても痛い)もあります。

皮膚の赤みや熱感を伴うこともあります。これは、リンパ節自体に炎症が起こっている状態(リンパ節炎)です。

片側か両側か

リンパ節の腫れが片側だけか、両側かも、原因を推測する手がかりになります。

片側だけのリンパ節の腫れは、その側の局所的な感染症(歯の感染症、耳の感染症など)を示唆します。両側のリンパ節の腫れは、全身性の感染症(風邪、インフルエンザ、扁桃炎など)を示唆します。

ただし、これは絶対的なルールではなく、例外もあります。

良性と悪性の見分け方

リンパ節の腫れの多くは、感染症による良性のものですが、まれに悪性腫瘍(リンパ腫、転移がんなど)の可能性もあります。

良性(感染症)の特徴は、触ると痛い、可動性がある(動く)、比較的柔らかい、感染症が治ると小さくなる、発熱や他の感染症状を伴うなどです。

悪性の可能性がある特徴は、触っても痛くない、硬い、固定されている(動かない)、急速に大きくなる、4週間以上腫れが続く、複数のリンパ節が腫れているなどです。

受診すべき大きさや状態

以下のような場合は、医療機関への受診が推奨されます。

リンパ節の腫れが4週間以上続く、急速に大きくなる、2cm以上の大きさになる、硬くて動かない、触っても痛くない、発熱や体重減少を伴う、複数の部位のリンパ節が腫れているなどです。

これらの場合は、詳しい検査(血液検査、画像検査、場合によっては生検)が必要になることがあります。

このように、リンパ節炎による首の腫れと痛みは、感染症への免疫反応によるものであり、触ると痛いしこりとして触れ、通常は自然に改善しますが、長期間続く場合や悪性の特徴がある場合は受診が必要とされています。

次に、その他の原因疾患について説明いたします。

その他の原因疾患

発熱と首の痛みを引き起こすその他の原因として、インフルエンザの筋肉痛、亜急性甲状腺炎、頸椎の問題などがあります。

インフルエンザの筋肉痛

インフルエンザでは、全身の筋肉痛や関節痛が強く現れることが特徴です。

首の筋肉も痛むことがあり、首を動かすと痛みが増します。これは、インフルエンザウイルスに対する免疫反応により、サイトカインという炎症物質が産生され、筋肉痛を引き起こすためです。

38度以上、多くは39度以上の高熱、強い倦怠感、頭痛などを伴います。インフルエンザによる筋肉痛は、項部硬直とは異なり、ある程度は首を動かすことができます。

亜急性甲状腺炎

亜急性甲状腺炎は、甲状腺に炎症が起こる疾患で、首の前面の痛みと発熱を引き起こします。

甲状腺は、のどぼとけの下にある臓器です。亜急性甲状腺炎では、甲状腺が腫れ、触ると痛みがあります。首を動かしたり、唾を飲み込んだりすると痛みが増します。

37〜38度程度の微熱から38度以上の発熱、倦怠感、動悸、手の震えなどを伴うことがあります。ウイルス感染後に発症することが多いとされています。

頸椎の問題

頸椎(首の骨)の問題により、首の痛みが起こることがあります。

頸椎椎間板ヘルニア、頸椎症、頸椎の感染症(化膿性脊椎炎)などが考えられます。化膿性脊椎炎では、首の痛みに加えて発熱を伴います。

頸椎の問題では、首を動かすと痛みが増す、手足のしびれや麻痺を伴うことがあるなどの特徴があります。MRIなどの画像検査が必要になります。

外傷後の感染

首の外傷(切り傷、刺し傷など)の後に、感染を起こすと、発熱と首の痛みが生じます。

傷口が赤く腫れ、膿が出る、痛みが強い、発熱するなどの症状があります。深部組織の感染(蜂窩織炎など)では、抗生物質による治療が必要です。

動物に咬まれた傷、土や泥で汚染された傷では、感染のリスクが高いため、早めの医療機関受診が推奨されます。

稀な疾患

稀ですが、以下のような疾患でも発熱と首の痛みが起こることがあります。

川崎病(小児に多い)では、高熱が5日以上続き、首のリンパ節の腫れ、両側の目の充血、唇の赤みやひび割れ、イチゴ舌、手足の腫れなどを伴います。

伝染性単核球症(EBウイルス感染症)では、発熱、のどの痛み、首のリンパ節の著明な腫れ、倦怠感などを伴います。若年成人に多いとされています。

薬剤性の症状

薬の副作用として、発熱と首の痛みが起こることがあります。

薬剤熱は、薬の副作用として発熱が起こる状態です。また、一部の薬では、筋肉痛や関節痛を引き起こすことがあります。

新しく薬を開始した後に発熱や首の痛みが出現した場合は、薬剤性の可能性も考慮する必要があります。医師や薬剤師に相談することが推奨されます。

このように、発熱と首の痛みを引き起こすその他の原因として、インフルエンザの筋肉痛、亜急性甲状腺炎、頸椎の問題、外傷後の感染、川崎病、薬剤性などがあるとされています。

最後に、すぐに受診すべき危険なサインと対処法について説明いたします。

すぐに受診すべき危険なサインと対処法

すぐに受診すべき危険なサインは、項部硬直、激しい頭痛と嘔吐、意識障害、けいれん、呼吸困難などであり、これらがある場合は救急車を呼ぶことが推奨されます。

項部硬直がある場合

項部硬直(首が硬くて前に曲げられない)がある場合は、髄膜炎の可能性が高く、非常に危険な状態です。

仰向けに寝た状態で、頭を持ち上げようとしても、首が硬くて曲がらない、あごを胸につけることができない、首を前に曲げようとすると強い抵抗感や痛みがあるなどの症状です。

この症状がある場合は、速やかに救急車を呼ぶか、救急外来を受診することが必要です。一刻を争う状態です。

激しい頭痛と嘔吐

発熱と首の痛みに加えて、激しい頭痛と嘔吐がある場合も、髄膜炎や脳炎の可能性があります。

今まで経験したことのないような激しい頭痛、頭痛に伴う嘔吐(何度も吐く)、頭痛が急速に悪化するなどの症状は、危険なサインです。

これらの症状がある場合は、速やかな受診が必要です。特に、項部硬直を伴う場合は、緊急性が非常に高いとされています。

意識障害やけいれん

意識障害やけいれんを伴う場合は、非常に危険な状態です。

呼びかけに反応しない、反応が鈍い、もうろうとしている、意味不明なことを言う、けいれん(全身がガクガクと震える)が起こるなどの症状です。

これらの症状がある場合は、すぐに救急車を呼ぶことが必要です。髄膜炎、脳炎、敗血症などの重篤な疾患の可能性があります。

呼吸困難

発熱と首の痛みに加えて、呼吸困難がある場合も注意が必要です。

息が苦しい、呼吸が速い、ゼーゼーする、会話ができないほど息が苦しいなどの症状は、重症肺炎、喉頭蓋炎などの可能性を示唆します。

喉頭蓋炎は、のどの奥の喉頭蓋が腫れて気道を塞ぐ疾患で、急速に悪化すると窒息する可能性があります。速やかな受診が必要です。

高熱が続く

39度以上の高熱が続く場合、または発熱と首の痛みが3日以上続く場合は、医療機関への受診が推奨されます。

重症感染症、細菌感染症などの可能性があり、抗生物質による治療が必要かもしれません。早期の診断と治療により、合併症を防ぐことができます。

自宅での観察ポイント

医療機関を受診するまでの間、または様子を見る場合は、以下の点を観察します。

体温の推移(定期的に測定し記録する)、首の痛みの程度と範囲、首が動かせるか(項部硬直の有無)、頭痛の有無と程度、意識ははっきりしているか、食欲や水分摂取の状況、尿の量と色などです。

症状が悪化する場合、新たな症状が出現する場合は、速やかに受診することが必要です。

救急受診が必要な状況

以下のような状況では、夜間や休日でも、救急外来を受診する、または救急車を呼ぶことが推奨されます。

項部硬直がある、激しい頭痛と嘔吐、意識障害やけいれん、呼吸困難、高熱(39度以上)と首の痛みが急激に悪化、皮膚に点状出血や紫斑が出るなどです。

判断に迷う場合は、救急安心センター事業(#7119)や小児救急電話相談(#8000)などの電話相談窓口を利用することができます。

このように、すぐに受診すべき危険なサインは、項部硬直、激しい頭痛と嘔吐、意識障害、けいれん、呼吸困難であり、これらがある場合は速やかに救急車を呼ぶか救急外来を受診することが推奨されるとされています。


※本記事の内容は一般的な情報提供を目的としており、個別の診断や治療に代わるものではありません。症状や治療に関するご相談は、医療機関にご相談ください。

監修医師

理事長・院長
今村 英利
Imamura Eli

略歴

2014年10月神戸大学博士課程入学
2019年3月博士課程卒業医師免許取得
2019年4月赤穂市民病院
2021年4月亀田総合病院
2022年1月新宿アイランド内科クリニック院長
2023年2月いずみホームケアクリニック