発熱で目が痛いのはなぜ?考えられる原因と緊急性の高い症状を解説

発熱

熱があって目が痛いと感じることはないでしょうか。

目の痛みには様々な種類があり、目の奥が痛い、目を動かすと痛い、ゴロゴロする、光がまぶしいなど、症状の現れ方も異なります。

インフルエンザなどの一般的な感染症による目の痛みは通常数日で改善しますが、眼窩蜂窩織炎や急性緑内障発作などの緊急性の高い疾患の可能性もあります。

視力低下、激しい目の痛みと頭痛、目の周囲の腫れを伴う場合は、速やかな眼科受診が必要です。

発熱で目が痛い時の原因と、緊急性の高い症状を理解しておくことが大切とされています。

発熱で目が痛くなる主な原因とは?

発熱で目が痛くなる主な原因は、インフルエンザなどの一般的な感染症、結膜炎、副鼻腔炎、眼窩蜂窩織炎、髄膜炎などです。

インフルエンザなどの一般的な感染症

インフルエンザや高熱を伴う感染症では、目の痛みを感じることがあります。

目の奥が痛い、目を動かすと痛い、眼球が重く感じるなどの症状が現れます。これは、全身の炎症反応の一部として起こるとされています。

光がまぶしく感じる(羞明)こともあります。頭痛と共に目の痛みを感じることが多く、これらは通常、発熱が治まれば数日で改善します。

結膜炎

結膜炎も、発熱と目の痛みを引き起こす原因の一つです。

ウイルス性結膜炎(アデノウイルスなど)では、発熱を伴うことがあります。目の充血、目やに、異物感、涙が出るなどの症状があります。

細菌性結膜炎でも、重症の場合は発熱することがあります。黄色や緑色の目やにが特徴です。結膜炎は感染力が強いため、適切な対策が必要です。

副鼻腔炎による関連痛

副鼻腔炎(蓄膿症)により、目の周囲や目の奥に痛みを感じることがあります。

副鼻腔は目の周囲にあるため、副鼻腔の炎症が目の痛みとして感じられます。特に、前頭洞(額の部分)や篩骨洞(目と鼻の間)の炎症では、目の周囲の痛みが顕著です。

発熱、鼻づまり、黄色や緑色の鼻水、頬や額の痛み、前かがみになると痛みが増すなどの症状を伴います。

眼窩蜂窩織炎

眼窩蜂窩織炎は、目の周囲の組織に細菌感染が起こる重篤な疾患です。

副鼻腔炎、外傷、虫刺されなどから細菌が侵入し、眼窩(目の周囲)に感染が広がります。38度以上の発熱、目の周囲の腫れと赤み、激しい目の痛み、目を動かすと痛い、視力低下などの症状があります。

緊急性が非常に高く、速やかな抗生物質治療が必要です。治療が遅れると、視力障害や脳への感染拡大のリスクがあります。

ぶどう膜炎や角膜炎

ぶどう膜炎や角膜炎も、発熱と目の痛みを引き起こすことがあります。

ぶどう膜炎は、目の中の血管が豊富な組織(ぶどう膜)の炎症です。自己免疫疾患、感染症などが原因となります。目の痛み、羞明、視力低下、充血などの症状があります。

角膜炎は、角膜(黒目の部分)の炎症です。ウイルス、細菌、真菌などの感染、外傷などが原因です。激しい目の痛み、異物感、涙が出る、羞明などの症状があります。

髄膜炎などの重篤な疾患

髄膜炎や脳炎などの重篤な疾患でも、目の痛みや羞明が起こることがあります。

髄膜炎では、高熱、激しい頭痛、項部硬直(首が硬くて前に曲げられない)、嘔吐、意識障害、羞明などの症状があります。羞明は、髄膜刺激症状の一つです。

髄膜炎は命に関わる緊急事態であり、すぐに救急受診が必要です。

このように、発熱で目が痛くなる主な原因は、インフルエンザなどの一般的な感染症、結膜炎、副鼻腔炎、眼窩蜂窩織炎、ぶどう膜炎や角膜炎、髄膜炎などとされています。

続いて、インフルエンザなど一般的な感染症による目の痛みについて見ていきましょう。

インフルエンザなど一般的な感染症による目の痛み

インフルエンザなど一般的な感染症による目の痛みは、眼球の奥の痛みや目を動かすと痛いという特徴があり、通常は数日で改善します。

眼球の奥の痛み

インフルエンザや高熱を伴う感染症では、眼球の奥が痛むことがあります。

目の奥の方が重く感じる、鈍い痛みがある、圧迫されるような感じがするなどの症状です。眼球そのものというよりも、眼球の奥の方が痛むという感覚です。

この痛みは、全身の炎症反応により、眼球周囲の組織や筋肉が影響を受けることで起こるとされています。サイトカインという炎症物質が関与していると考えられています。

目を動かすと痛い

目を動かすと痛みが増すという症状も特徴的です。

上を見る、下を見る、左右を見るなど、目を動かすと痛みを感じます。眼球を動かす筋肉(外眼筋)が炎症の影響を受けることで痛みが起こります。

じっとしている時は比較的痛みが少なく、目を動かす時に痛みが増すという特徴があります。読書やテレビを見る際に、目を動かすと痛いため、辛く感じることがあります。

頭痛との関連

目の痛みは、頭痛と密接に関連していることが多いです。

インフルエンザなどでは、強い頭痛を伴うことが多く、頭痛と目の痛みが同時に起こります。特に、前頭部(額の部分)の頭痛と目の奥の痛みが一緒に現れることが多いとされています。

頭痛と目の痛みは、同じメカニズム(サイトカインによる炎症反応)で起こっていると考えられています。解熱剤により、頭痛と共に目の痛みも軽減することがあります。

光がまぶしい

光に対して過敏になる(羞明)という症状も起こることがあります。

通常の明るさの部屋でもまぶしく感じる、外に出ると眩しくて目を開けられない、テレビやスマートフォンの画面がまぶしく感じるなどです。

羞明は、目の炎症や神経の過敏性により起こります。インフルエンザなどの一般的な感染症による羞明は、通常は軽度で、数日で改善します。

全身症状の一部

目の痛みは、発熱や全身倦怠感などの全身症状の一部として現れます。

高熱(38度以上、特に39度以上)、全身の筋肉痛や関節痛、強い倦怠感、頭痛などと共に、目の痛みが起こります。これらの症状は、全身の炎症反応によるものです。

目の痛みだけが単独で起こるのではなく、他の全身症状と共に起こることが特徴です。

通常は数日で改善

インフルエンザなどの一般的な感染症による目の痛みは、通常は数日で改善します。

発熱が治まり、全身状態が回復するにつれて、目の痛みも徐々に軽減します。通常、発熱が下がってから1〜3日程度で、目の痛みも改善します。

1週間以上経っても目の痛みが改善しない場合、視力低下を伴う場合、目の痛みが悪化する場合は、他の原因を考慮する必要があります。

このように、インフルエンザなど一般的な感染症による目の痛みは、眼球の奥の痛みや目を動かすと痛いという特徴があり、頭痛と関連し、羞明を伴うこともあり、通常は数日で改善するとされています。

次に、結膜炎による目の痛みについて説明いたします。

結膜炎による目の痛み

結膜炎による目の痛みは、充血と目やに、ゴロゴロする異物感が特徴で、適切な治療と感染対策が必要です。

ウイルス性結膜炎

ウイルス性結膜炎(流行性角結膜炎、咽頭結膜熱など)は、発熱を伴うことがあります。

流行性角結膜炎(はやり目)は、アデノウイルスによる結膜炎です。非常に感染力が強く、家族や職場で広がることがあります。発熱を伴うことは少ないですが、重症の場合は微熱が出ることがあります。

咽頭結膜熱(プール熱)は、アデノウイルスによる疾患で、発熱、咽頭炎、結膜炎の3つの症状が特徴です。38度以上の発熱、のどの痛み、目の充血と痛みが起こります。

細菌性結膜炎

細菌性結膜炎も、重症の場合は発熱を伴うことがあります。

黄色や緑色の濃い目やにが特徴です。朝起きた時に、目やにで目が開かないほどになることもあります。目の充血、異物感、痛みなどの症状があります。

淋菌性結膜炎や重症の細菌性結膜炎では、発熱を伴うことがあります。特に、新生児や乳児では注意が必要です。

目の充血と目やに

結膜炎では、目の充血と目やにが主な症状です。

充血は、白目の部分が赤くなります。結膜の血管が拡張することで起こります。片目だけのこともあれば、両目のこともあります。

目やには、ウイルス性結膜炎では水っぽい、または白っぽい目やにが出ます。細菌性結膜炎では、黄色や緑色の濃い目やにが出ます。目やにの色や性状により、原因をある程度推測できます。

ゴロゴロする異物感

結膜炎では、目にゴロゴロした異物感があります。

「目に砂が入ったような感じ」「何かがゴロゴロする」という訴えが多いです。これは、結膜の炎症により、目の表面が不均一になったり、腫れたりすることで起こります。

まばたきをすると違和感が増す、目をこすりたくなるなどの症状もあります。ただし、目をこすると、感染を悪化させたり、他の人に移したりするリスクがあるため、避けるべきです。

涙が出る

結膜炎では、涙が多く出ることがあります。

結膜の炎症により、涙の分泌が増えます。常に涙目になっている、涙が止まらないなどの症状です。

涙と共に、目やにも出るため、顔が汚れやすくなります。こまめにティッシュで拭く必要がありますが、使用したティッシュは適切に廃棄し、手洗いを徹底することが重要です。

適切な治療と感染対策

結膜炎の治療は、原因により異なります。

ウイルス性結膜炎には、特異的な治療法はなく、対症療法が中心です。冷たいタオルで目を冷やす、人工涙液で目を洗うなどです。通常、1〜2週間で自然に治癒します。

細菌性結膜炎には、抗菌点眼薬が使用されます。適切な治療により、数日で改善します。

感染対策が非常に重要です。手洗いの徹底、タオルや洗面用具を共用しない、目を触った手で他の場所を触らない、学校や職場は医師の許可が出るまで休むなどの対策が必要です。

このように、結膜炎による目の痛みは、ウイルス性や細菌性があり、充血と目やに、ゴロゴロする異物感、涙が出るなどの症状が特徴で、適切な治療と感染対策が必要とされています。

続いて、副鼻腔炎による目の痛みについて見ていきましょう。

副鼻腔炎による目の痛み

副鼻腔炎による目の痛みは、目の周囲や額の痛み、鼻づまりや鼻水を伴い、前かがみで痛みが増す特徴があります。

副鼻腔炎とは

副鼻腔炎は、副鼻腔(鼻の周囲にある空洞)に炎症が起こる疾患です。

副鼻腔には、前頭洞(額の部分)、篩骨洞(目と鼻の間)、上顎洞(頬の部分)、蝶形骨洞(鼻の奥)の4つがあります。これらに炎症が起こると、様々な症状が現れます。

風邪の後に続発することが多く、ウイルス感染の後に細菌感染を合併することで起こります。アレルギー性鼻炎がある方は、副鼻腔炎を起こしやすいとされています。

目の周囲や額の痛み

副鼻腔炎では、副鼻腔の位置により、目の周囲や額に痛みを感じます。

前頭洞の炎症では、額や眉間、目の上の部分が痛みます。目の奥が痛むと感じることもあります。

篩骨洞の炎症では、目と鼻の間、目の内側が痛みます。目の痛みとして感じられることが多いです。

上顎洞の炎症では、頬や上の歯が痛みます。目の下の部分に痛みを感じることもあります。

鼻づまりや鼻水を伴う

副鼻腔炎では、鼻の症状を伴うことが特徴です。

鼻づまり、黄色や緑色の鼻水(膿性鼻汁)、鼻水がのどに落ちる(後鼻漏)、嗅覚の低下、鼻声になるなどの症状があります。

これらの鼻症状と共に、目の周囲の痛みや発熱があれば、副鼻腔炎の可能性が高いとされています。

前かがみで痛みが増す

副鼻腔炎の痛みには、特徴的なパターンがあります。

前かがみになると、痛みが増します。顔を下に向ける、かがむ、お辞儀をするなどの動作で、痛みが強くなります。これは、前かがみになることで、副鼻腔内の圧力が変化し、痛みが増すためです。

また、飛行機の離着陸時や、エレベーターに乗った時など、気圧が変化する時にも痛みが増すことがあります。

頬や歯の痛みを伴うことも

上顎洞炎では、頬や上の歯の痛みを伴うことがあります。

上顎洞は、上の歯の根っこに近い位置にあるため、上顎洞の炎症が歯の痛みとして感じられることがあります。歯科を受診しても異常が見つからず、実は副鼻腔炎だったということもあります。

頬を押すと痛い、上の奥歯が痛い、噛むと痛いなどの症状があれば、上顎洞炎の可能性があります。

抗生物質治療の必要性

細菌性の副鼻腔炎では、抗生物質による治療が必要です。

症状が軽い場合や、ウイルス性の急性副鼻腔炎では、対症療法(鼻水を出す、痛み止めなど)で経過を見ることもあります。しかし、症状が1週間以上続く場合、発熱を伴う場合、膿性鼻汁が続く場合は、抗生物質が必要です。

抗生物質を服用すると、通常数日で症状が改善し始めます。ただし、処方された日数分をすべて服用することが重要です。

このように、副鼻腔炎による目の痛みは、前頭洞や篩骨洞の炎症で目の周囲や額が痛み、鼻づまりや膿性鼻汁を伴い、前かがみで痛みが増す特徴があり、細菌性では抗生物質治療が必要とされています。

次に、緊急性の高い眼疾患について説明いたします。

緊急性の高い眼疾患

緊急性の高い眼疾患として、眼窩蜂窩織炎、急性緑内障発作、ぶどう膜炎、角膜炎などがあり、眼科緊急受診が必要です。

眼窩蜂窩織炎

眼窩蜂窩織炎は、目の周囲の組織に細菌感染が起こる重篤な疾患です。

副鼻腔炎からの波及、外傷、虫刺され、歯の感染などから細菌が侵入します。38度以上の高熱、目の周囲の著しい腫れと赤み、激しい目の痛み、目を動かすと強い痛み、眼球突出、視力低下、複視(物が二重に見える)などの症状があります。

緊急性が非常に高く、すぐに入院して抗生物質の点滴治療が必要です。治療が遅れると、視力障害が永続したり、脳への感染拡大(脳膿瘍、髄膜炎)を起こしたりするリスクがあります。

急性緑内障発作

急性緑内障発作は、眼圧が急激に上昇する緊急事態です。

激しい目の痛み、頭痛、吐き気・嘔吐、視力低下、充血、角膜の濁り、瞳孔の散大などの症状があります。発熱を伴うことは少ないですが、吐き気・嘔吐により全身状態が悪化することがあります。

数時間以内に眼圧を下げる治療を開始しないと、永久的な視力障害を起こす可能性があります。眼科での緊急治療が必要です。

ぶどう膜炎

ぶどう膜炎は、目の中の血管が豊富な組織(ぶどう膜)の炎症です。

自己免疫疾患(ベーチェット病、サルコイドーシスなど)、感染症(ヘルペス、結核など)、外傷などが原因となります。目の痛み、羞明、視力低下、飛蚊症(目の前に虫が飛んでいるように見える)、充血などの症状があります。

重症の場合や、感染性のぶどう膜炎では、発熱を伴うことがあります。適切な治療が必要であり、治療が遅れると視力障害を起こす可能性があります。

角膜炎・角膜潰瘍

角膜炎や角膜潰瘍は、角膜(黒目の部分)の炎症や損傷です。

ウイルス(単純ヘルペスウイルスなど)、細菌、真菌、アメーバなどの感染、外傷、コンタクトレンズの不適切な使用などが原因となります。激しい目の痛み、異物感、涙が出る、羞明、視力低下などの症状があります。

重症の場合は、発熱を伴うことがあります。特に、細菌性や真菌性の角膜潰瘍は進行が速く、緊急の治療が必要です。

視力低下を伴う場合

発熱と目の痛みに加えて、視力低下を伴う場合は、非常に重要なサインです。

視力低下は、眼球内部や視神経に問題が起こっていることを示唆します。眼窩蜂窩織炎、急性緑内障発作、ぶどう膜炎、角膜潰瘍、視神経炎などの可能性があります。

視力低下を伴う場合は、すぐに眼科を受診する必要があります。夜間や休日であれば、救急外来の眼科を受診します。

眼科緊急受診の必要性

以下のような症状がある場合は、眼科に緊急受診する必要があります。

激しい目の痛み、視力低下や視野異常、目の周囲の著しい腫れと赤み、眼球突出、瞳孔の大きさの左右差、複視(物が二重に見える)、角膜の濁りなどです。

これらの症状は、視力を失うリスクのある重篤な疾患の可能性を示唆しており、数時間から数日の遅れが、永久的な視力障害につながることがあります。

このように、緊急性の高い眼疾患として、眼窩蜂窩織炎、急性緑内障発作、ぶどう膜炎、角膜炎・角膜潰瘍などがあり、視力低下を伴う場合は特に注意が必要で、眼科緊急受診が必要とされています。

最後に、医療機関を受診すべきタイミングについて説明いたします。

医療機関を受診すべきタイミング

医療機関を受診すべきなのは、視力低下や視野異常がある場合、激しい目の痛みと頭痛、目の周囲の腫れと赤みがある場合などです。

すぐに受診が必要な症状

以下のような症状がある場合は、すぐに眼科を受診する、または救急外来を受診することが推奨されます。

視力が急に低下した、視野が欠ける、激しい目の痛みと頭痛・嘔吐、目の周囲が著しく腫れて赤い、眼球が飛び出している、瞳孔の大きさが左右で異なる、物が二重に見えるなどです。

これらの症状は、眼窩蜂窩織炎、急性緑内障発作、視神経炎などの重篤な疾患の可能性を示唆しており、緊急の対応が必要です。

視力低下や視野異常

発熱と目の痛みに加えて、視力低下や視野異常がある場合は、非常に重要なサインです。

視力が急に低下した、ぼやけて見える、視野の一部が欠ける、視野が狭くなる、暗点(見えない部分)があるなどの症状です。

これらは、眼球内部や視神経に問題が起こっていることを示唆します。数時間から数日の遅れが、永久的な視力障害につながる可能性があるため、すぐに眼科を受診する必要があります。

激しい目の痛みと頭痛

激しい目の痛みと頭痛、嘔吐を伴う場合は、急性緑内障発作や髄膜炎の可能性があります。

急性緑内障発作では、眼圧が急激に上昇し、激しい目の痛みと頭痛が起こります。吐き気や嘔吐を伴うことが多いとされています。

髄膜炎では、激しい頭痛、項部硬直、高熱、嘔吐、羞明などの症状があります。どちらも緊急性が非常に高く、すぐに受診が必要です。

目の周囲の腫れと赤み

発熱と共に、目の周囲が著しく腫れて赤くなっている場合は、眼窩蜂窩織炎の可能性が高いです。

まぶたが腫れて目が開けられない、目の周囲全体が赤く腫れている、触ると痛い、目を動かすと激しく痛む、眼球が飛び出しているように見えるなどの症状です。

眼窩蜂窩織炎は、速やかな抗生物質治療が必要であり、治療が遅れると視力障害や脳への感染拡大のリスクがあります。すぐに医療機関を受診する必要があります。

光が異常にまぶしい

光が異常にまぶしい(羞明)という症状が強い場合も、注意が必要です。

軽度の羞明は、インフルエンザなどの一般的な感染症でも起こりますが、異常に強い羞明は、角膜炎、ぶどう膜炎、髄膜炎などの可能性を示唆します。

目を開けていられないほどの羞明、暗い部屋でしかいられない、サングラスをしても眩しいなどの症状がある場合は、医療機関を受診することが推奨されます。

子供の症状の注意点

子供の場合は、症状を正確に訴えられないことがあるため、特に注意深い観察が必要です。

目を手で覆っている、光を嫌がる、目やにが多い、目が開けられない、見えにくそうにしている、物にぶつかるなどの行動があれば、目の異常を疑います。

発熱と共にこれらの症状がある場合は、速やかに小児科または眼科を受診することが推奨されます。子供は、大人よりも症状の進行が速いことがあるため、早めの受診が大切です。

このように、医療機関を受診すべきなのは、視力低下や視野異常がある場合、激しい目の痛みと頭痛・嘔吐がある場合、目の周囲の著しい腫れと赤みがある場合、異常に強い羞明がある場合であり、子供では症状の観察を注意深く行い早めに受診することが重要とされています。


※本記事の内容は一般的な情報提供を目的としており、個別の診断や治療に代わるものではありません。症状や治療に関するご相談は、医療機関にご相談ください。

監修医師

理事長・院長
今村 英利
Imamura Eli

略歴

2014年10月神戸大学博士課程入学
2019年3月博士課程卒業医師免許取得
2019年4月赤穂市民病院
2021年4月亀田総合病院
2022年1月新宿アイランド内科クリニック院長
2023年2月いずみホームケアクリニック